親知らずを抜くと小顔になる?見た目の変化や抜歯以外の歯科治療を紹介
監修者情報
- 国際インプラント学会認定医
- 国際口腔インプラント学会
- 顎咬合学会認定医など
はじめてお越しいただく方は、歯医者に対して不安をもたれているかもしれません。
当院は常に患者様を第一に考え、不安を取り除き安心して治療をお受けいただきたいと考えています。
まずはカウンセリングを行いますので、お気軽にお口のお悩みをお聞かせください。
「親知らずを抜くと小顔になるらしい」
こんな噂を聞いたことはありますか?自分の顔の大きさに悩みを抱えているという方は少なくありません。
斜めに生えてきて歯茎を咬んでしまう、虫歯になってしまったなどの理由から、親知らずを抜いた方の中には、フェイスラインがスッキリとした方も少なからずいるようです。
親知らずは歯列内でもっとも後方に生えてくる歯です。そのため、虫歯や歯周病、口臭や歯並びの悪化など、将来的なリスクを考えて抜いてしまうケースも多くあります。
結論から申し上げると、親知らずを抜くと実際に小顔になる可能性はあります。ただし、そのような症例はごく稀であることを知っておかなければいけません。
この記事では、親知らずを抜くと小顔になる噂と、小顔になる可能性がある抜歯以外の歯科治療などについてご紹介します。
親知らずを抜くと小顔になるってほんと?
親知らずは、他の永久歯がすべて生え揃った後に生えてくる歯です。親に知られずに生えてくることで、その名前がついたといわれています。
通常は上顎と下顎の左右に1本ずつの合計4本ありますが、もともと親知らずが存在しない方や、本数が足りない方もいるなど、個人差が大きいのも特徴です。
親知らずを抜くと小顔になるといわれていますが、実際のところそれほど多くの方に現れる効果ではありません。では、なぜそのような話が広まったのでしょうか。
ここでは、親知らずを抜くと小顔になる方の特徴と小顔になるといわれている理由などについてご紹介します。
親知らずを抜くと小顔になる方の特徴と小顔になる理由
以下は、親知らずを抜くと小顔になる方の具体的な特徴です。
エラ(顎の両端が張り出して輪郭が角張って見える状態)が張っている
親知らずを抜くと、歯を支えている骨も自然と痩せていきます。
とくに下顎の親知らずは、エラに近い場所に生えていることが多いです。そのため、抜くと親知らずを支えていたエラ周りの骨が痩せて、フェイスラインがスッキリとした印象になる可能性があります。
頬骨が出っ張っている
上顎の親知らずは、ちょうど頬骨の辺りに生えていることが多いです。
そのため、下顎の親知らずを抜くとフェイスラインが痩せる可能性があるのと同じように、頬骨の出っ張っている付近の骨が痩せて、小顔に見える可能性があります。
顎の筋肉が発達している
親知らずがまっすぐ綺麗に生えている場合、他の永久歯と同じくそこで咀嚼します。すると親知らず付近の顎や歯茎の筋肉が鍛えられるため、自然と顎が大きくなってしまうのです。
親知らずを抜くと、これまで使っていた筋肉を使う必要がなくなり、徐々に筋肉量が減って顔がスッキリしてくる可能性があります。とくに、咬むときに親知らずをよく使っていた方は、親知らずを抜くと小顔になる可能性が高いようです。
また、日頃から歯を食いしばったりほおづえをついたりする癖のある方は、親知らずを抜くのと同時に癖を改善すると小顔効果が出やすくなります。
親知らずを抜くとどのくらい見た目に変化があるのか
実際のところ、親知らずの抜歯は骨を削ったり、注射などで筋肉を萎縮させたりするわけではないため、抜いても美容整形のような劇的な変化はみられません。親知らずの抜歯による小顔効果は、あったとしてもごくわずかであると考えてください。
たしかに親知らずを抜いたことで骨や筋肉が痩せてフェイスラインがスッキリと見える可能性はあります。しかし、親知らずが顎の骨の神経に近い場合は、神経を傷つけて麻痺が残ってしまうリスクもあるので美容目的で親知らずを抜くことはおすすめできません。
小顔になる可能性がある抜歯以外の歯科治療
「憧れの芸能人のような小顔になりたい」と思っている方も多いですが、上述したように親知らずの抜歯で小顔になる方はごく稀で、確実に効果を得られるものではありません。
小顔になる可能性がある以外にも、親知らずを抜くことで虫歯や歯周病などのリスクを下げるなどのメリットはありますが、口の中の状況によっては残しておいた方がよい場合もありますので、親知らずが生えてきたらまずは歯科医師に相談に行くことをおすすめします。
ここでは、親知らずを抜く以外の方法で、小顔になれる歯科治療についてご紹介します。
歯列矯正
親知らずの抜歯と同じように、歯列矯正には小顔効果があるといわれているのをご存知ですか?最近では、テレビや雑誌などのメディアで取り上げられることもあるほど噂になっているようです。
実は、歯列矯正の治療自体に小顔効果があるわけではありません。しかし、歯並びや咬み合わせを整えることでフェイスラインや顔貌が変わる場合もあります。
以下は、歯列矯正で小顔に見える理由です。
・顔の歪みが整うことで顔貌やフェイスラインのバランスがよくなる
・出っ歯が治ることで歯列のアーチが内側におさまる
歯並びがガタガタしている、歯が抜けている箇所がある、被せ物の高さがあっていないなどで咬み合わせが歪んでしまうと、徐々に顔まで歪んでしまいます。
また、出っ歯や口ゴボなどで歯並びが悪い状態だと、唇が前に押し出されて目立ってしまうことから、顔全体が大きく見えてしまうケースも。
さらに、歯の大きさが歯のスペースに合っていない場合には、歯列が外側に向いてしまうため、口元が突出してしまいます。そのような場合には、歯のサイズを小さくして歯列を内側に収めるセラミック治療を行うことで、口元がスッキリとして小顔効果が得られる可能性もあります。
セラミック治療について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
マウスピースによる歯ぎしりの改善
歯ぎしりでエラが張っている方は、睡眠中にマウスピースを装着することで筋肉のボリュームが減るため、小顔になる可能性があります。
歯ぎしりは、主に睡眠中や集中したときなどに起こる現象です。上下の歯を擦り合わせたり、ギューッと上下の歯を噛み締めたりなど、いくつかの種類があります。
睡眠時の歯ぎしりの圧力は、およそ60〜80キロといわれており、歯や顎にかなりの負担がかかっています。顔の筋肉にまで大きな影響を与えてしまうため、エラが張ってしまう原因にもなるのです。
自分は歯ぎしりをしていないと思っている方でも、実は眠っている間にしているケースも多いようです。力のかかり方によっては、顔が左右非対称になってしまう恐れもありますので、歯ぎしりを自覚している場合は早めにマウスピースなどを使用して改善しましょう。
小顔になるためには原因を知ることが大切
小顔になりたいという願いは、多くの女性がもっています。
しかし顔が大きく見えてしまう原因は人それぞれ違うため、もともとの骨格によるものなのか、エラが張っているからなのか、顔全体が歪んでいるためなのか、脂肪がついているからなのかなど原因を知ることが大切です。
歯科医院では、そもそも小顔になるための治療は行っていませんが、親知らずの抜歯や歯列矯正、マウスピースによる歯ぎしりの改善などで結果的に小顔になることもあります。
劇的な変化を求めている方は、歯科治療では求めているほどの効果は得られないかもしれませんが、小顔効果以外に親知らずの抜歯で得られるメリットは大きいものです。
小顔になりたいという願いを妨げる原因が、歯科治療でのアプローチによって改善する可能性もありますので、ぜひ一度歯科医院へ相談に行ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
親知らずを抜くと小顔になる噂と、小顔になる可能性がある抜歯以外の歯科治療についてご紹介しました。
多くの方が憧れる小顔。親知らずを抜くとその夢が実現できるという噂もあるため、抜歯を検討している方もいるのではないでしょうか。
親知らずは、一般的に永久歯が生えそろった後に生えてくる歯です。
歯列の一番奥に生えてくることや生える時期の遅さから、口の中や全身の健康に大きな影響を与えます。顎の骨や筋肉の成長にまで関わってくることもあり、小顔になりたいという願いを阻害することも。
親知らずの抜歯は、患者さんへのメリットも大きい治療です。すべての親知らずを抜くべきというわけではありませんが、抜いた方がよいケースもたくさんあります。
親知らずを抜いて小顔になりたいと思っている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
初台にある「内藤歯科」では、親知らずの治療をはじめセラミックを使用した審美治療や矯正治療なども行っています。患者様を第一に考え、歯科治療に対する不安を取り除き安心して治療を受けていただけるように努めております。
最新の機器を導入して治療を行いますので、親知らずの抜歯を検討されている方は、ぜひ「内藤歯科」までご相談ください。