審美歯科で前歯を削る3つのケースと悪い歯並びを放っておくリスク

監修者情報

院長:内藤 嘉彦

<保有資格>

  • 国際インプラント学会認定医
  • 国際口腔インプラント学会
  • 顎咬合学会認定医など

<自己紹介>

はじめてお越しいただく方は、歯医者に対して不安をもたれているかもしれません。
当院は常に患者様を第一に考え、不安を取り除き安心して治療をお受けいただきたいと考えています。
まずはカウンセリングを行いますので、お気軽にお口のお悩みをお聞かせください。

虫歯や歯周病を治療することで咬むという行為を改善する一般歯科治療にプラスして、審美歯科ではより歯を美しく、きれいに揃えるなどの治療を行います。

審美性を高める、より機能性をよくするという治療に関しては保険適応外となることもあり、それぞれの歯科医院で自費診療として治療費を設定しています。

そんな審美歯科で前歯を削らなければならないケースは、虫歯が原因の場合もあれば、歯並びが原因の場合もあります。

悪い歯並びは放っておくことでさまざまな不調を引き起こす原因となるため、歯科医院で治療をすることが必要です。

この記事では、審美歯科で前歯を削る3つのケースと、悪い歯並びを放っておくリスクをご紹介します。

審美歯科で歯を削るといわれて不安に感じている方、歯並びが気になると考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

審美歯科で前歯を削るケースとは?

歯科医院で「歯を削る」といわれると「削るとき痛いのでは?」「削った後に歯がしみるのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、審美歯科で削る歯はエナメル質だけの場合が多く、麻酔をして行うこともできるため、治療中の痛みは心配しなくても大丈夫です。

治療後、象牙質が露出することでしばらく歯がしみることもありますが、2週間ほど経てば痛みやしみる症状は治まります。

前歯を削るケースはさまざまで「進行してしまった虫歯」「ブラックトライアングル」「前歯が大きい」などがあります。ここでは、それらを詳しくご紹介していきます。

進行してしまった虫歯

虫歯の進行はCO~C4まであり、以下のような症状で分類されます。

・CO…初期の虫歯でエナメル質が溶け始めている状態
・C1…エナメル質がさらに溶けて黒ずんでいる状態
・C2…象牙質まで虫歯が進行した状態
・C3…神経まで虫歯が進行した状態
・C4…歯根まで虫歯が進行した状態

C2までの虫歯であれば、虫歯に侵されている部分を削ってレジンで埋めれば補えるのですが、C3まで進行してしまった虫歯は、神経を取る根管治療が行われることが多く、削ったあとにかぶせ物が必要となります。

虫歯がC4まで進行してしまうと、削るだけでは対応できず抜歯になってしまうケースもあります。

ブラックトライアングルを改善させる

歯周病が進行していると、歯肉が痩せて歯と歯肉の間にブラックトライアングルと呼ばれる三角形の隙間ができてしまうことがあります。

前歯にできやすいブラックトライアングルですが、笑ったときに歯と歯肉の間に隙間があるのが見えてしまうため、審美上の問題があります。

ブラックトライアングルができているケースでは、歯と歯の間を削ることで隙間を埋め、目立たなくする処置が行われるのです。

骨の骨頂から、歯と歯の接触点が5mm以内ならブラックトライアングルは起こらないため、歯を削ることで隙間が減り、歯垢も溜まりにくくなるので虫歯や歯周病のリスクも減ります。

前歯が大きい

前歯は、男性が横幅8.6mm、女性が8.5mm前後だと平均的だといわれていて、9mm以上になると大きい前歯だと判断されます。

あるいは、前歯は標準的な大きさでも、前歯以外の歯が小さいことでバランスが崩れ、前歯が大きく見えてしまうこともあるのです。

子どもの頃から歯が大きい場合は八重歯や出っ歯になりやすく、歯並びや噛み合わせに大きな影響を及ぼしてしまうケースもあるため、治療が歯科医師より勧められることがあります。

前歯が大きい方の場合はエナメル質部分を削れば歯が平均的な大きさになりますが、歯と歯の間に隙間ができてしまうため、歯列矯正によって隙間を閉鎖するケースもあります。

悪い歯並びを放っておくリスク

悪い歯並びは不正咬合と呼ばれ、出っ歯や受け口、しゃくれなどさまざまですが、症状によっては見た目が悪くなるだけではなく生活するうえで不便だと感じることもあります。

ここからは、悪い歯並びを放っておくリスクをご紹介します。

見た目が悪い

歯並びが悪いことで見た目の印象が悪くなり、とくに初対面の印象が大事になる商談の場や婚活の場において、不利になってしまうケースもあります。

「アライン・テクノロジー・ジャパン」が行った「日本人の歯並びに関する意識調査」によると、歯並びは笑顔の印象を左右すると答えた人は全体の85.0%となっており、歯並びが人に与える影響が大きいということがわかります。

悪い歯並びを気にして思いっきり笑えない、自然な笑顔がわからないという方も多く、口元がコンプレックスとなり精神面においても悪い影響を及ぼすようになってしまうのです。

虫歯や歯周病のリスク

虫歯や歯周病は、歯垢の中にいる細菌が原因です。虫歯は主にミュータンス菌が出す酸によって歯が溶かされ、歯周病は数多くいる歯周病菌が発症の要因となります。

歯並びが悪いと、日々の歯磨きで歯垢を落としきれず磨き残しが生じてしまい、虫歯や歯周病の発症リスクが上昇してしまいます。

また、歯並びが原因で口を閉じられず、常に鼻呼吸ではなく口呼吸になってしまっていると、口の中が乾燥しやすく唾液が行き渡らないことで虫歯や歯周病になりやすい状態です。

発音しづらい

歯並びや咬み合わせが悪いと、サ行やタ行が発音しづらくなることがあります。

とくに、前歯に隙間がある方や出っ歯の方は、舌を裏側に接触することで発音する言葉が発音しづらく、正確な発音ができないことも。

もともと舌で前歯を押し出していることが原因で歯並びが悪い方は、発音時に正しい舌の使い方ができていない可能性が高く、滑舌が悪いという印象を与えてしまいます。

頭痛や肩こりを引き起こす

歯並びが悪いことで片方の顎ばかり使って物を咬んでいたり、顎がゆがんだりしていると、頭痛や肩こりを引き起こします。

食べ物を咬むときは、顎関節から頭にかけて繋がっている側頭筋を使うため、咬み合わせが悪いことで側頭筋に悪影響を及ぼし、慢性的に頭痛が生じたり肩こりの原因になったりします。

胃腸への負担

歯並びや咬み合わせが悪いと、歯が咬み合っていない状態での食事となるため、咀嚼時にうまく物を咬み砕くことができないまま飲み込んでしまうことになります。

無意識に咬まない癖がついてしまうため、硬いものや消化の悪いものをたべたときに胃腸の負担が大きくなってしまいます。

審美歯科で歯を削ったあとの治療

審美歯科では、歯を削ったあとにセラミックやジルコニアなどを用いてかぶせ物をすることがあります。

保険適応範囲内のかぶせ物である金属は、口内でゆっくり溶け出すことで金属アレルギーを引き起こしてしまうことがあるため、審美的な目的以外でも自費治療となるセラミックをおすすめしています。

セラミックには以下のような特徴があります。

・自然な見た目の歯になる
・耐久性に優れている
・金属アレルギーの心配がない
・歯垢や歯石が付着しにくい

天然の歯と同じような色や形態を再現できるため、審美性が高く美しい歯並びを表現することが可能です。

金属アレルギーの心配もないため、口内に発疹や口内炎ができたり、舌がピリピリするといった症状を引き起こすことはありません。

また、本物の歯に比べて歯垢や歯石が付着しにくく、美しい状態を維持できます。

まとめ

審美歯科で前歯を削る3つのケースと、悪い歯並びを放っておくリスクについてご紹介しましたが、参考になりましたか?

審美歯科は一般歯科の虫歯や歯周病治療に加えて、歯並びや見た目の美しさを重視する治療を行います。

前歯を削るケースはさまざまですが、審美歯科で歯を削るという行為をしても、痛みが続くようなことはないため安心して治療を受けるようにしましょう。

歯並びが悪いことが原因となって歯を削った方がよいと診断されている方は、悪い歯並びを放っておくことは体にさまざまな悪影響を及ぼすことを理解し、治療を検討することをおすすめします。

初台から徒歩1分の場所にある「内藤歯科」では、顎咬合学会認定医である院長の幅広い知見により、審美歯科、矯正治療を行っております。

患者さまの症状やライフステージによって異なる事情やご要望などを考慮し、治療計画を立案させていただきます。

患者さまの目線に立ってさまざまな角度から検討を重ねて治療計画を立てさせていただきますので、審美歯科での治療をお考えの方は、ぜひ「内藤歯科」までご相談・ご連絡ください。

 

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