虫歯が激痛で寝れない!痛む原因や3つの対処法を紹介
監修者情報
- 国際インプラント学会認定医
- 国際口腔インプラント学会
- 顎咬合学会認定医など
はじめてお越しいただく方は、歯医者に対して不安をもたれているかもしれません。
当院は常に患者様を第一に考え、不安を取り除き安心して治療をお受けいただきたいと考えています。
まずはカウンセリングを行いますので、お気軽にお口のお悩みをお聞かせください。
「虫歯が痛すぎて眠れない‥」「昼間はそんなに痛くなかったのに‥」
我慢できないほどの激痛を感じ、夜眠れなくなってしまった経験がある方もいることでしょう。
虫歯の痛みは、人間が感じる痛みの中でもとくに強いといわれており、眠ろうとすればするほど、痛みばかりが際立ってさらに眠れなくなってしまうことも。
ただ痛みを我慢しているだけでは、時間だけが過ぎてしまいます。そのままでは翌日の仕事に集中できないなど、日常生活に差し支えることもあるので、とにかく早めに対処してぐっすりと眠るようにしましょう。
この記事では、虫歯が痛む原因と夜に虫歯が痛くなりやすい理由、虫歯が激痛で寝れないときの3つの対処法をご紹介します。
虫歯が激痛で眠れない方や、現在虫歯があって痛くなるのではと不安を感じている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
虫歯が痛む原因
そもそも、虫歯がなぜ痛むのかご存知ですか?
歯の表面はエネメル質で覆われており、エナメル質によってその中にある象牙質が保護されています。さらに、象牙質の内側には神経などが詰まった歯髄(しずい)という部分があり、この3層で歯は構成されています。
虫歯は最初、歯の表面のエナメル質を溶かしますが、この時点で痛みはありません。しかし虫歯が進行しエナメル質に穴があいてしまうと、外部からの刺激に敏感な象牙質が露出し、痛みを感じはじめます。つまり、エナメル質に穴があいた時点で、虫歯による痛みを感じるようになるのです。
では、夜に寝れないほどの痛みを感じるのは、どのようなことが原因なのでしょうか。
虫歯が神経の近くまで達している
虫歯が激痛で寝れないほどの状況だということは、すでに虫歯が歯の奥の方へ達していることが推測されます。
上述したように歯はエナメル質、象牙質、歯髄の3層で構成されており、象牙質が露出した時点で痛みを感じます。しかし、虫歯で象牙質に感じる痛みの多くは、冷たいものがしみる「冷水痛」や甘いものを食べたときに痛む「甘味痛」などです。
たしかに水や甘いものがしみて痛みを感じますが、寝れないほどの痛みを感じることは少ないでしょう。
注意すべきなのは、温かいものや熱いものが歯にしみることで生じる「温熱痛」という痛みです。この症状が出ている場合は、かなり虫歯が進行しており、より神経に近いところにまで達している可能性が高いです。
神経に近いところにまで虫歯が進行している場合、常にズキズキと痛むため、夜寝れなくなってしまうほどの激痛が起こることもあるでしょう。
歯髄炎を起こしている
歯髄炎とは、主に虫歯が原因で歯の神経が炎症を起こしている状態です。
軽症の場合には神経に問題はありませんが、炎症が重度になると歯髄にダメージを与え、神経が死んでしまう可能性もあります。
以下は、歯髄炎の代表的な症状です。
・冷たいもの熱いもので痛みが持続する
・何もしていないのにずきずき痛む
歯髄炎は、菌が歯の根っこにまで入り込んでいるため、冷水痛や温熱痛を通り越し、徐々に激痛になっていきます。咬んだときの違和感や自発痛がある場合は、歯髄炎にまで発展しているかもしれないので注意が必要です。
根尖性歯周炎を起こしている
根尖性歯周炎とは、歯の根っこの先にまで虫歯が進行し、炎症が起きている状態のことです。根尖性歯周炎の場合は、以下のような症状が現れます。
・咬むと少し痛みがある
・咬んだときに歯の浮く感じがする
・咬むと激痛が走る
・何もしていなくても痛みがある
・歯茎が腫れてその部分から膿が出ると痛みがやわらぐ
とくに虫歯で痛みがあったのに、しばらく放置していたら痛みがなくなった方や、虫歯で歯の根っこの治療を途中でやめてしまった方は要注意です。歯自体の痛みと思われる方もいますが、根尖性歯周炎は虫歯が非常に進行しており神経も死んでしまっているため、歯自体が痛みを感じることはなく、歯茎や周辺部位に痛みを感じます。
夜に虫歯が痛くなりやすい理由
最近では、口の中の健康意識の高まりにより、虫歯にかかる方が減ってきています。しかしその一方で、いまだに虫歯を自覚しているにもかかわらず、歯科医院へ行くのをためらってしまう方がいるのも事実です。
虫歯は日中よりも夜に痛くなる傾向にありますが、それにはいくつかの理由があります。ここでは、夜に虫歯が痛くなりやすい理由についてご紹介します。
頭の血流量が増えるから
ほとんどの方が、日中は学校や仕事などでさまざまな活動を行っています。1日中立ったまま仕事をしている方も多く、重力によって血液が下へ下へと流れているため、頭の血流がある程度抑えられているのです。
しかし夜になると寝転がってテレビを観たり、ベッドや布団に横たわったりします。すると血液が頭へと急激に流れ込み、血管が膨張してしまいます。
その結果、虫歯の部分やその近くにある神経が圧迫され、日中は感じなかった痛みが現れやすくなってしまうのです。
副交感神経が優位になるから
交感神経は、自律神経の中で興奮の刺激を全身のさまざまな器官に伝える神経です。身体活動が活発な日中は、交感神経が優位に活発しており、心拍数が増加したり血管が収縮したりしています。
一方、副交感神経は夜間のリラックスしている時間に優位になる神経で、血管を拡張させたり血流を増大させたりします。そのため、日中は感じなかった痛みなどの症状を感じやすくなってしまうのです。
全身の血流が良くなるから
夜寝る前にお風呂へ入る方も多いでしょう。
1日の疲れを癒す入浴は、体を温めると同時に副交感神経を優位にして全身の血流量を増加させるため、血管が膨張しやすくなり虫歯の痛みを感じやすくする原因になります。
虫歯が激痛で寝れないときの3つの対処法
よく知られている通り、虫歯は早期に発見し治療を行うことが非常に重要です。しかしすでに寝れないほどの激痛を感じている場合は、早急に対処した方がよいでしょう。
ここでは、虫歯が激痛で寝れないときの3つの対処法をご紹介します。
痛いところを冷やす
虫歯が激痛で寝れないときは、まずは痛い部分を冷やしてみるとよいでしょう。
氷や保冷剤を薄めのタオルで巻くか、冷たい水で濡らしたタオルなどで痛む部分を頬の外側から冷やします。冷やすことで血流を一時的に抑制できるため、多少痛みをやわらげる効果が期待できるでしょう。
氷を直接口に含んで対処するとしみて痛みが増す可能性もあるので、注意しながら行ってください。
市販の鎮痛剤を服用する
市販の鎮痛剤を常備している場合は、それを服用して痛みをやわらげるのも一つの方法です。とくに、効果の欄に歯痛と記載されているものであれば安心して服用してよいでしょう。
以下は、歯痛に効果があるとされている市販の鎮痛剤の例です。
・ロキソニンSプラス
・バファリンA
・セデス・ハイ
・イブA錠EX
・ノーシン
・ケロリン
・新今治水(しんこんじすい)
・正露丸
鎮痛剤は痛みをやわらげる効果を期待できますが、一時的に抑えているだけで治ることはありません。
虫歯を放置してしまうと体に菌が入り込み、全身に症状が出ることもあります。痛みがやわらいだらぐっすりと眠り、できるだけ早めに歯科医院で治療を受けることが大切です。
患部の汚れを取り除く
虫歯で激痛が起こっている場合、患部に食べカスなどが詰まっていることで痛んでいることもあります。その場合、丁寧に歯磨きを行って取り除くだけでも、痛みが治る可能性もあります。
歯ブラシで取り除くのが難しいときは、デンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなどを併用するとよいでしょう。
マウスウォッシュがなければ、グラス1杯の水に対してスプーン半分ほどの塩を溶かした塩水で代用できます。また、イソジンでのうがいも歯茎が腫れているときに有効です。
まとめ
虫歯が痛む原因と夜に虫歯が痛くなりやすい理由、虫歯が激痛で寝れないときの3つの対処法をご紹介しました。
虫歯が激痛で寝れない夜ほど、長く感じる時間はありません。
今回は、虫歯が激痛で寝れないときに自分でできる対処法をご紹介しましたが、あくまでも応急処置であることを忘れてはいけません。朝になって痛みが治まっていたとしても、早急に歯科医院で診察してもらい治療を受けましょう。
最近では、夜遅い時間まで診療を行っている歯科医院や、自治体によってはホームページで休日診療を行っている歯科医院を紹介しているところもあるようです。
お住まいの地域に夜間診療を行っている歯科医院があるようであれば、夜のうちに受診した方がよいでしょう。
初台駅から徒歩1分のところにある「内藤歯科」では、歯科医院が苦手な方も受診しやすいように、「無痛治療」に取り組んでいます。患者様の歯科治療に対する不安をやわらげ、歯科医院へのマイナスイメージを払拭できるように、常に高い技術で診療を行えるように心がけております。
虫歯が激痛で寝れない方や、虫歯があるのに放置してしまっている方は、ぜひ一度「内藤歯科」までご相談ください。