当院の緊急事態宣言に対する取り組み3
初台の内藤歯科では、4/20~診療停止といたしました。
東京都緊急事態宣言発令後の、
「新型コロナウイルス」VS「東京都医療機関」の激しい攻防は残念ながら1ラウンド目は、「新型コロナウイルス」の圧勝と見えます。感染者数の増加もさることながら、都内医療機関に院内感染が蔓延し、都民の命を守る医療機関の人的及び物的リソースがダメージを負っています。特に救急医療をつかさどる基幹病院のERにおいても院内感染が多発しており、都内救急医療は危機的状態です。これは「新型コロナウイルス」発症者からの院内感染というよりは、救急搬送された別の疾病の急病人に、無症候性キャリアーが含まれており、そこからの伝播が疑われます。
つまり、「新型コロナウイルス」対策は発症者により表面化したクラスターつぶしから、無症候性キャリアーを含めた感染拡大防止にフェーズが変わりました。これがいわゆる「接触80%減」の方針です。
他人から「新型コロナウイルス」をうつされないように、から、
自分からも「新型コロナウイルス」を他人にうつさない。(もう自分も無症状であるだけで、感染しているかもしれない)
という意識の元、行動しなければなりません。
この「接触80%減」により新規感染者数はある程度、抑えることができるでしょう。そして抑えている間に、医療機関はダメージを負った人的物的リソースの補充および修復が可能になります。また「新型コロナウイルス」は人類にとって未知の存在ですので、従前の医療法、薬事法、特措法、等に縛られることなく、自治体あるいは医師会等が、緊急対策を打ち出してきていますが、その実効までには、まだ時間がかかります。
その時間を稼ぐには、「接触80%減」がぜひとも必要です。
そのため、初台の内藤歯科でも、たとえ院内感染が生じないように、院内ではコントロールできたとしても、内藤歯科への来院する患者様、スタッフ、業者の方々の院外での動線も減じ、感染拡大防止とするべきと考えました。
「接触80%減」はかなり厳しい数字です。しかしこれに向け努力し時間を稼がない限り、都民の命を救うカギとなる各医療機関の疲弊した医療体制を立て直すことは困難です。
「新型コロナウイルス」VS「東京都医療機関」の激しい攻防は、新しいフェーズに変わり、2ラウンド目を迎えます。戦後最大の医療危機に立ち向かっている医療機関の皆様方へ、私たちにできること、それは、「Stay home」です。