ISOI(国際口腔インプラント学会参加)2023
週末にISOI(国際口腔インプラント学会)に参加してまいりました。
ドイツに本部がある国際的なインプラントの学会ですが、インプラントの専門医認定の更新のためにも、参加が義務付けられています。
コロナ渦のためZOOM参加が続き、実参加は久しぶりでしたが、ドイツ本国からも演者が招聘され、また国内からは、旧JIADSグループやSJCDのグループの若手の発表があり、とても熱気があふれていました。
ドイツ本国からは、「インプラントといえばチタンの時代はもう終わり」と言わんばかりのジルコニアインプラントの発表がありました。
日本国内でも、もう10年以上前から「チタンとジルコニアは元素記号の周期表の同一の族に位置しているので、その化学的物性は類似している、ゆえに生体適合性もよく生体材料として有望である」として次世代のインプラント材料としてよく話題となっていました。
しかし10数年を経ても、いまだ世界の潮流はチタンが主流であり、ジルコニア単体のインプラントは世界4大メジャーインプラントからは日本ではリリースされていません。
ちなみに初台 内藤歯科が用いているストローマン社製のインプラントは、チタンとジルコニアの合金となっていて進化はしていますが、ジルコニア単体ではありません。また、チタン素材も「チタンデブリ」と言うチタン表面の剥離の問題点が明らかになるなど、今後の世界の流れがどうなるかは、まだ予断が許さない状況のようです。
初台 内藤歯科でも、海外の先進国の情報を分析しつつ、より生体にやさしい、侵襲の少ないインプラント治療を目指していきます。