内藤歯科で採用しているロキソリットインプラントとは
初台の内藤歯科では、現在、世界4大インプラントメーカーである、スイス、ストローマン社製のインプラントをメインに使用いたしております。
ストローマンインプラントの中でも、ロキソリッドという特殊なタイプのインプラントがあります。この記事では、ロキソリッドインプラントの有効性について詳しくご説明いたします。
ロキソリッドインプラントは、従来のインプラントと比べてさらに高い安定性と耐久性を持っています。その主な改良点は、インプラントの表面構造にあります。
歴史的にみると、スエーデンのブローネンマルク博士が開発したインプラントの表面性状は、スムースサーフェスと呼ばれる平たんでツルツルしたものでした。これがいわゆる歯科インプラントの第1世代と言われるものです。しかしこの時はまだ、インプラントオペ直後の成功率が80%程度と、現在に比べるとずいぶんと低いものでした。
その後、インプラント表面が適度に凸凹があるほうが、インプラントと骨との結合がより強いことがわかり、インプラント表面に酸エッチングやブラスト処理等で、適度な凹凸をつける処理方法が主流になりました。これがインプラント第2世代と言われるもので、オペ着後の成功率は飛躍的に向上し、95%程度となりました。この成功率はあらゆる外科手術の中では圧倒的に高く、もうこれ以上の発展はないものと思われてきました。
しかしスイス、ストローマン社はさらに高い安全性と、治癒速度の向上及び、機械的強度の向上のために、インプラントの素材をチタン合金からチタンとジルコニアの合金へと進化させました。これが現在の第3世代インプラントと呼ばれるものです。その結果インプラントと骨との結合は約6Wで達成され、従来の12Wの約半分まで短縮いたしました。これは歯肉の癒合が最短で4Wですのでほぼ同じ程度のスピードとなりました。また、インプラント治療の長期経過症例で稀に生じる「破折」に対して機械強度が従来の第2世代より24%程度向上し、破折に対してもより安全になりました。
またインプラント表面と骨との強固な結合には、いかに骨を作る細胞を早く、多くインプラント表面に誘導できるかにかかっていますが、ロキソリッドは、インプラント表面に親水性を持たせることに成功し、ほかのメーカーの従来のインプラントより圧倒的に早く、多くの骨を作る細胞の誘導に成功いたしました。これが従来の第2世代インプラントの骨結合機関12Wから、6Wまでに短縮できた理由です。
この2つの特殊な先進的な独自の表面処理によって、ロキソリッドインプラントは骨との結合が非常に強固になります。そのため、インプラントが顎の骨にしっかりと固定され、咬合力を安定させることができます。また、ロキソリッドインプラントは、周囲の歯に負担をかけることなく、自然な噛み心地を実現することができます。
さらに、ロキソリッドインプラントは、顎の骨の吸収を防ぐ効果もあります。歯を失うと、顎の骨は徐々に吸収されてしまいますが、ロキソリッドインプラントの特殊な表面処理によって、骨の吸収を抑制することができます。これによって、顎の骨の量や質を維持し、インプラントの長期的な成功率を高めることができます。
また、ロキソリッドインプラントは、見た目にも非常に自然な結果を得ることができます。人工歯冠は、自然な歯の形状や色調に合わせて作られるため、他の人からはインプラントであることを気づかれることなく、自信を持って笑顔を取り戻すことができます。
ロキソリッドインプラントの治療は、通常のインプラント治療と同様に行われます。まず、人工歯根を顎の骨に埋め込む手術を行います。その後、人工歯根が骨と結合するまでの期間を待ってから、人工歯冠を取り付ける手術を行います。手術はコンピュータ制御の特殊な電動麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。また、手術後の治癒も比較的短く、多くの患者さんが快適に治療を受けることができます。
また、従来よりチタンインプラントの弱点の一つと言われている強度の問題にもロキソリッドにより大きく改善されました。チタンインプラントは毎日咀嚼により大きな負荷が加わるため、中には折れてしまうものも出てきます。この「破折」の問題は天然の歯でも起こりうるものですが、残念ながらインプラントでも、ごく少数ではありますが生じることがインプラント学会などでも報告されてきています。しかし、ジルコニアとチタンの合金であるロキソリッドは、強度の面でも24%程、従来のチタンインプラントより増しており、この「破折」の問題を大きく改善することができました。
ただし、ロキソリッドインプラントは、一部の患者さんには適さない場合もあります。顎の骨の量や質、歯周病の進行具合などによっては、他の治療方法が適している場合もあります。そのため、事前に初台の内藤歯科では審査・診断に十分時間をかけています。通常の歯科医院では初診時にすぐインプラントの診断が出ることがありますが、初台の内藤歯科院長は、世界標準のインプラント学会専門医ですので、咬合、審美、歯周病の炎症、全身状態の把握、等がクリアーされたのちに、CT撮影およびガイデッドサージェリーの準備に入ります。早くても初診時から1月は診査診断に時間がかかります。これは海外からインプラント学会治療に来院される方もすべて同じです。
ロキソリッドインプラントは、高い安定性と耐久性、自然な見た目を実現することができるため、多くの患者さんに選ばれています。初台の内藤歯科では、ロキソリッドインプラントに関する詳しい情報や相談を受け付けていますので、ぜひ一度ご相談ください。