歯科医師はインプラントをしない?おすすめしたい人の3つの特徴を紹介
監修者情報
- 国際インプラント学会認定医
- 国際口腔インプラント学会
- 顎咬合学会認定医など
はじめてお越しいただく方は、歯医者に対して不安をもたれているかもしれません。
当院は常に患者様を第一に考え、不安を取り除き安心して治療をお受けいただきたいと考えています。
まずはカウンセリングを行いますので、お気軽にお口のお悩みをお聞かせください。
「歯科医師はインプラントにしない」という言葉を、ネットやテレビなどで見たことのある人は多いのではないでしょうか。
このような情報により、インプラントに対してネガティブな感情を抱いている人は少なくないと思います。
結論からいえば、歯科医師がインプラントをしないということはありません。
とはいえ、インプラントという治療法が確立されてからまだ日が浅いことや、高額な治療費が必要になる点から、不安に感じている方も多いでしょう。
確かにインプラント治療には、歯科医師による高い技術力や経験が必要です。
そこで今回の記事では、インプラントをおすすめする人の特徴や、歯科医院選びの注意点を詳しく解説していきます。
インプラントはどんな人におすすめ?
近年では、インプラントという言葉は非常に馴染みのある言葉となってきました。
失ってしまった歯を補填する方法として挙げられるのは、ブリッジ・入れ歯・インプラントの3つです。
そのなかでもインプラントは、耐久性に優れた金属の人工歯根を顎の骨に埋め込む手術で、人工歯根の上部にはセラミックで作られた被せものを施し、自然な仕上がりと高い機能性を実現します。
ただし、インプラント治療が最適な治療法ではない場合もあります。
それは、顎の骨が薄い人、金属アレルギーがある人、成長過程である未成年の人など、治療のリスクが高い場合は、歯科医師と相談しながら他の補填方法をおすすめします。
ここでは、インプラントをおすすめする人の特徴を解説します。
残っている歯を削りたくない人
入れ歯やブリッジなどの被せものの治療の際には、少なからずご自身の歯を削る必要があります。
しかし、インプラントでは基本的にほかの歯を削る必要はありません。
たとえ治療のためであっても、歯を削るほど強度が衰え、負担が大きくなり別途治療が必要になるケースも考えられます。
そのため、健康なご自身の歯を少しでも良い状態で残しておきたい人には、インプラントがおすすめです。
ブリッジや入れ歯が合わない人
入れ歯やブリッジに対して、審美性や機能性の面で不満を感じる人にはインプラントをおすすめします。
インプラントは比較的新しい治療法であるため、歯を失ってしまった場合の補填方法としては、これまで入れ歯やブリッジが主流でした。
入れ歯は簡単に取り外せる義歯を装着する治療で、失ってしまった歯が多い場合に有効な治療法です。
保険適用で作成できるものもあるため、金銭的な負担は少ないですが、硬いものが食べづらい・汚れが溜まりやすいなどのデメリットがあります。
次に、ブリッジは失ってしまった歯の両隣にある歯を土台として、人工歯を被せる治療法です。
機能性に優れた治療法で、天然歯と同様の感覚で食事を摂ることができますが、多くの歯を失ってしまっている場合では土台が作れないため、治療ができません。
また、ブリッジにするために健康な歯を削らなければならないデメリットがあります。
その一方で、インプラントは硬いものを食べやすく、健康な歯を傷つける必要がないため、入れ歯やブリッジのデメリットを補える治療法として注目されています。
そのため、入れ歯やブリッジに対して不満を感じている人には、インプラントが向いているといえるでしょう。
審美性を重要視する人
顔の印象を変えやすい前歯を失った場合や、職業柄人前に立つことが多い人の場合には、目立ちやすい入れ歯やブリッジと比較して、インプラントがおすすめです。
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め、その上に被せものを装着するため、歯肉から歯が生えているような自然な仕上がりになります。
また、見た目が天然歯に極めて近いセラミック製の被せものを選ぶことで、他の歯との違いが分かりづらく、違和感のない口元をつくることができます。
なお、入れ歯や歯がない状態の場合、声を発したときに隙間から音が漏れてしまうことがありますが、インプラントは発音への影響がとても少ないため、発音が重要な職業の方に向いています。
インプラント治療ができない人の3つの特徴
歯を失ってしまった人にとって、今やインプラントは一般的な治療法の一つとなりました。
インプラントはどうしても治療費が高額になってしまう傾向にありますが、治療後の快適さを考慮すると決して高すぎる治療というわけではありません。
そのため、インプラントを希望される人は常に増加傾向にあります。
しかし、インプラントは虫歯や歯周病などの治療とは異なり、大掛かりな手術をともなうため、人によっては治療を行えない場合があり、治療費を払えば誰でもできるというものではありません。
ここでは、インプラントができない人の特徴を3つご紹介していきます。
顎の骨が薄い人
インプラントを行うためには、顎の骨に十分な厚みと高さが必要になるため、骨の薄い人には治療を行えない場合があります。
インプラントは人口の歯を埋め込むことをご説明しましたが、その人工歯根は歯ぐきの内側に存在する骨「歯槽骨」に埋め込むことになります。
地盤の緩い土地に家を建てることが危険であるように、人工歯根もしっかりとした歯槽骨がなければ埋め込むことができません。
仮に歯槽骨が脆い状態で人工歯根を埋め込んだとしても、治療後しばらくして抜けてしまったり、折れてしまう可能性があります。
そのため、インプラント治療を行う際には、歯槽骨が治療に耐えれるだけの十分な厚みと高さが必要となります。
歯周病や虫歯がある人
虫歯や重度の歯周病に感染している場合は、インプラント手術の際に術後感染を引き起こし、顎の骨と人工歯根がうまく結合できなくなる可能性があります。
また、重度の歯周病に感染している状態でインプラント手術を行なった場合、歯周病菌が原因となり「インプラント周囲炎」を引き起こす恐れが考えられます。
インプラント周囲炎とは、歯周病の初期段階と同様に痛みがほとんどなく、症状が悪化するにつれて腫れや膿が出るなどの症状が起こります。
さらに重篤なケースの場合は、歯ぐきが痩せてしまい、インプラントを固定し続けることができなくなります。
このような症状を未然に防ぐために、虫歯や歯周病に感染している場合は、これらの治療を終えてからインプラント治療に移る必要があります。
ヘビースモーカーの人
喫煙者で、さらに1日1箱以上タバコを吸うヘビースモーカーと呼ばれる人は、インプラント治療を行うことが難しい可能性があります。
インプラント治療では、人工歯根と顎の骨を結合させる必要があり、そのためには血流が豊富であることが重要です。
しかし、喫煙によって発生する一酸化炭素は血流を悪くさせるだけではなく、タバコに含まれるニコチンも血管を収縮させる効果があります。
そのため、人工歯根と顎の骨がしっかりと結合できなくなる可能性が高まります。
また、喫煙者は歯周病に感染しやすい傾向にあるため、インプラントの治療後もかなり注意が必要です。
つまり、インプラントと喫煙の相性は非常に悪いといえます。
どうしてもインプラントを行いたい場合には、タバコの本数を減らすか、禁煙する必要があります。
インプラント治療の歯科医院を選ぶ際の3つの注意点
インプラント治療を行う後に後悔しないためには、歯科医院選びがもっとも重要です。
もしもカウンセリングをうけて不安を感じることがあれば、異なる歯科医院でセカンドオピニオンをうけることも考えましょう。
ここでは、インプラント治療をうける前の、歯科医院選びの3つの注意点をご紹介します。
インプラント治療に対して経験豊富な歯科医師が在籍しているか
インプラント治療は、今でも先進的な医療であるといっても過言ではありません。
大学の歯学部ではインプラントについて学ぶ時間が増えましたが、歯科医師の資格を取得してすぐに治療を行える人はなかなかいません。
虫歯や歯周病治療と比較して、非常に専門性が高い治療のため、インプラント治療の経験が浅い歯科医師はたくさんいます。
歯科医師免許を持っていれば、誰でもインプラント治療を行うことが許されていますが、実際に技術力の高い治療を行えるかは別問題といえるでしょう。
そのため、歯科医院のホームページで、インプラントの症例が充実しているかの確認を行うことが重要になります。
患者さんに寄り添った治療方針であるか
患者さんに寄り添った治療方針を提案してくれる歯科医師であるかは、非常に重要です。
インプラントを希望している場合でも、「本当にインプラントがベストな治療法なのか」を考慮し、最適な治療を提案してくれる歯科医師が望ましいといえます。
また、インプラントに対する不安に真摯に向き合ってくれることや、カウンセリングの時間が設けられることで、患者さん自身が納得したうえで治療を行うことができます。
料金設定のわかりやすさ
インプラント治療には、数十万円〜数百万円ほどの治療費を必要とする場合があるため、料金が明確化されていない場合には、支払い時に戸惑うことがあるかもしれません。
予算に応じた治療を行えるか、最終的な料金はいくらになるか、治療後に必要な追加料金の有無など、治療を開始する前に必ず確認しておくことが重要です。
また、歯科医院によっては保証内容も異なるため、メンテナンスの内容や対象期間も聞いておくと安心です。
その他にも、設備内容や衛生管理面が歯科院を選ぶ際のポイントとして挙げられます。
まとめ
この記事では、インプラントをおすすめする人や、歯科医院を選ぶ際の注意点を詳しくご説明しました。
失った歯の補填方法として、使用していたブリッジやインプラントが合わない、審美性を重要視される人にはインプラントをおすすめします。
しかし、治療費さえ払えば誰もがうけられる治療というわけではなく、顎の骨が薄い人、虫歯や歯周病に感染している人は、それらの治療を優先して行う必要があります。
また、インプラント治療をうける歯科医院の選び方が非常に重要となり、なるべく患者さんに寄り添った治療内容を提案してくれる歯科医師を探しましょう。
初台駅から徒歩1分の場所にある「内藤歯科」の院長は、インプラント研究の権威である「国際インプラント学会」に、世界基準の優秀なインプラント専門医の証明であると認められた「国際インプラント学会認定医」資格保持者です。
インプラント治療においては、院長自らが最新機器を使用して、短時間かつ安全に手術を行います。ぜひお気軽にご相談ください。